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大工屋コラム 第3回結露
 

結露の正体は空気中から溢れ出した水

 

いつのまにか手品か魔法のように、窓ガラスにじっとり浮かび出す水滴。一体、どこからこんなに水が湧いて出たのか、ホントに不思議。そんな不思議な結露の実態を徹底解明してみましょう。

 

結露はどうやって発生するの?

 

どこからともなく湧いて出たように思えた水滴。実はこれ、空気の一部だったのです。空気中には一定量の水が水蒸気(気体)として含まれています。含まれる水蒸気の量は温度によってちがいます。温度が高いほど水蒸気をたくさん含むことができ、温度が低いほど含むことのできる水蒸気の量は少なくなります。ということは水蒸気をたくさん含んだ暖かい空気を、冷たく冷やすと、どうなるの でしょう?
答えは 空気中に含むことのできない余った水蒸気が 水滴(液体)となってしまう ので。室内で発生するこの水滴が結露の正体。快適さを求める現代社会では、冷暖房 により、寒い冬には半そでで 過ごせるほど暖かく、暑い夏には長袖のカーディガンを羽 織らなければいけないほど涼 しく温度調節することもありますよね。この室内外の大きな 温度差が、結露の発生しやすい環境を作っているのです。いいかえると結露は快適さの代償なのかもしれません。

 

◇ 結露はこうして防ぐ!

 

結露対策は温度と湿度の調節が基本です

人間は湿度80%くらいで蒸し暑いと感じます。でも湿度とは、空気が維持できる水蒸気の限界量を100%にしたときの相対値ですから、湿度80%といっても室温25度と室温10度では、実際に空気に含まれる水分量はちがいます。当然、室温10度、湿度80%の方が水蒸気量は少ない。だから、例えば室温25度、湿度40%の空気を10度まで冷やすと湿度100%になって結露が発生してしまうとしても、室温22度で湿度40%なら10 度に冷やしたときの湿度は80%で結露は発生しない。単純に考えると、 温度差が激しい隣接面ほど結露が発生しやすい ということになりますね。ということは冬の寒い日は暖房温度を低めに設定、夏の暑い日は冷房温度を高めに設定するだけで、室内外の温度差が少なくなり、窓ガラスや壁内部の結露は起こりにくくなりますよね。

 

結露のできる窓ガラス

窓ガラスは室内外の温度差を直接受け、例えば冬、室内側のガラス表面は、冷たい外気で冷やされ室温より低くなってしまい、結露ができやすい状況に。ガラスを2枚重ね合わせた ペアガラス(複層ガラス)や断熱ガラス など、断熱性能の高いガラスを使用すれば、室温とガラス表面の温度差は小さくなり、結露を防止できますが、新築やリフォームのときでもないと、なかなか窓ガラスをすべて入れ替えるのはたいへん。そんな場合は 結露防止シート を買ってきて窓面に張るだけでも断熱性を高め、結露防止に効果があります。
  また、浴室やトイレ、温度の違う隣室を隔てるドアガラスにも起こります。浴室は使用後に換気をよく行うことが一番の結露対策。また他のドアガラスは全室温を調節する 自動換気システム などを取り入れることで解消できます。換気システムがなくても、ときどき全室のドアをあけて 家全体を換気する ことで、部屋間の温度差を少なくする効果があります。

 

◇ ポイント!

 

●結露対策の基本は温度・湿度のバランスを調節すること!

●換気などにより室内と外、部屋と部屋など、隣接する場所に 温度差が出ないよう注意しましょう!

 
 
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